地域安全マップ作成のためのフィールドワークを行いました。

西院学区は大きな繁華街を持つこともあり、右京区の中で犯罪件数が多い学区の一つに数えられます。その一方で西院小学校、中学校の生徒数は年々増加する傾向にあり、子供たちを犯罪の脅威から護り通すのは困難になりつつあります。そんな中で、昨日、12月18日に行われたのが「地域安全マップ」の作成です。この西院学区の犯罪件数を出来るだけゼロに近づけようと区役所、自治会、PTA、警察、そして子供たち自身もが一丸となって取り組みました。

「地域安全MAP」とはいったい何なのか?これは一般的に作成される犯罪マップや不審者情報マップのような犯罪が起こった場所を把握するものではありません。犯罪が起きそうな場所、例えば不審者が入りやすい場所や見通しが悪い場所などを、大人と子供のそれぞれの目線で探しながら作成し、それを参考に犯罪の土壌となる場所を無くしていく為のマップです。(これは「犯罪機会論」というものに基づいているそうです。)また、作成を通じて子供たちに危険な場所の見分け方を学んで貰う事も重要な目的の一つとなります。今回は応募のあった9人の小学生と一緒に、大人のみの1グループを含む4グループに分かれて比較的小学校に近い場所を調査しました。

地域MAP1

今回は児童への犯罪が多くなる下校時刻、2時から5時の間にスポットを当てて調査を行いました。1時間という短い時間での調査になりましたが、それでも危険そうな場所は沢山見つかりました。その多くに共通するのは「暗い」「見通しが悪い」ということでした。また、一方からの見通しはいいが、逆からだと殆ど見えないという公園もありました。

地域マップ2

そういった場所には子供を近づけないということも大切ですが、公園などでは大人による声掛けも積極的に行っていく事が犯罪抑止の大きな助けとなります。また、現在右京区の支援により、申請すればセンサーライトを無償で設置することが可能です。今、安全というものはどこにでも落ちているものではありません。自分たちで見つけ、作っていかなければならない物です。この西院が安心して暮らせる街になるよう地域の皆様のご協力、どうかよろしくお願いします。

 

※センサーライトの設置に関しまして、詳細をご希望の方は地域の町内会長様か、こちらのお問い合わせフォーム にお問い合わせください。